主食はご飯
秋の清々しい空気に、食べ物が一段とおいしく感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。今月は「主食」について調べてみました。
‘85年~’05年まで厚生省が打ち出した「健康づくりのための食生活指針」で、一日30品目食べようと呼びかけました。一定の食品に偏らずできるだけ多くの食品をまんべんなく食べることが大切!と考えられたからです。しかし、メタボの増加や、糖尿病・がん・心臓病等の生活習慣病の増加により、これらの原因が食生活習慣との繋がりがあると、科学的にはっきりしてきたこと等により、‘05年政府は「食事バランスガイド」を改訂しました。それによると主食のご飯は一日あたり、中盛り4杯程度となっています。しかし太ることを気にしてご飯を食べない人が増えています。
ご飯に含まれる炭水化物にはとても重要な働きがあります。炭水化物は、体内に吸収されるとブドウ糖に分解され、脳や筋肉等のエネルギー源として利用されます。特に脳は、脳の活動を維持する為に、とても多くのブドウ糖が必要になります。ブドウ糖が不足すると、集中力がなくなったりイライラしやすくなったり、認知症になる可能性も言われています。
炭水化物を効果的に摂るには、ご飯は極めて優れたマルチ食材です。ご飯の主成分である炭水化物は、優先的にエネルギー源として使われるからです。中でも玄米は、ゆっくり消化・吸収され、食後の血糖値の上昇も穏やかで、インスリンの分泌も少なく、体脂肪になりにくいと言われています。
玄米は、白米よりもビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含んでいます。中でも不溶性食物繊維は、腸を刺激し排便を促す効果があり、その為ビタミン・ミネラルをはじめ各種栄養素の吸収率が高まります。さらに、人間が健康を保つ為に必要とされる栄養素をほとんど摂取できるため、完全栄養食とも言われています。
私はまさに一日30品目をバランスよく食べろと教わってきた世代なので、未だにその考えが抜けきらずにいましたが、今回調べてみて、主食のご飯(玄米)をしっかり食べていこうと思いました。
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